2019年3月8日 (金)
[欧州] 3月7日、欧州中央銀行(ECB)は理事会を開催、政策金利の据え置き期限を従来の「2019年夏まで」から「2019年末まで」に延長した。また、9月から新しい資金供給策(TLTRO3)を実施することも発表した。これは、2020年6月以降に、TLTRO2が満期を迎えるため、引き続きユーロ圏内の銀行の資金繰りが円滑に行われるように配慮したもの。ECBはユーロ圏の2019年のプラス成長を見込むものの、想定以上に景気が減速している中で、域内金融機関には脆弱性が残ることから、緩和的なスタンスを継続せざるを得なかった模様。
[ブラジル] 2月26日バルセロナで開催された「モバイルワールドコングレス」においてブラジル国家電気通信局(以下、Anatel)の局長はブラジル初の5G周波数入札を2020年3月に実施すると発表。Anatelは暫定的に入札を3.5GHz帯域(帯域幅は200MHz)で実施することを計画している。
[サウジアラビア] 現在ジュネーブで開催中の国連人権理事会は、全EU加盟国28か国を含む36か国の代表による共同声明を発表し、サウジ政府による人権・女性活動家の拘束を批判、さらにサウジ政府に対し現在国連主導で行われているサウジ人記者(ジャマール・ハーショクジー氏)殺害事件に関する捜査への全面協力を要請した。サウジアラビアも同理事会の理事国となっており、同理事会がサウジ政府による人権侵害を批判する声明を出すのは初めて。
[コンゴ民主共和国] 昨年12月の大統領選挙で当選し今年1月に就任したチセケディ大統領と、退任したカビラ前大統領が連立政権発足で合意。大統領選と同時に実施された下院選ではカビラ氏率いる前与党連合が過半数を獲得していた。大統領選挙前に国内情勢が悪化し、100名以上が死亡している。
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