デイリー・アップデート

2016年11月14日 (月)

[旧ソ連圏] モルドバとブルガリアで13日、大統領選の決選投票が行われ、両方とも親ロシア派の候補が当選した。両国は今後、政治、経済分野でロシアと幅広く関係を回復する可能性がある。

[欧州] トランプ勝利を受け、マルムストームEU貿易担当委員がTTIPの交渉中断と再開に数年を要する可能性を示唆。TTIP交渉は13年に開始されたが、国内外の反対の声が強く暗礁に乗り上げている。

[韓国] 崔容疑者の国政介入疑惑に関し、今週、同容疑者の起訴、朴大統領本人への捜査、同大統領の談話(三回目)等が予定されており、朴大統領の進退問題で本格的な動きがあると見られる。

[ミャンマー] 国外で働くミャンマー人は1千万人に昇る。政府はこれら労働者の帰還と熟練労働者による国内での起業を通じて経済改革を進めたい方針。

[トルコ] 冷却化している米土関係の転換を期待して、トランプ次期大統領を歓迎。米ロ関係も改善が期待される中、隣国イラン、イラクとの関係も緊張しており、外交関係も注視が必要。

[日本] 16年第3四半期GDP(1次速報値)によると実質成長率は前期比+0.5%と緩やかながら持ち直しの動きが続いているが、外需に依存している。雇用者報酬は増加しているものの、内需低迷で追加対策が求められよう。

[マレーシア] 第3四半期の実質GDP成長率は前年同期比+4.3%と6四半期振りに上向いた。主因は民間消費、民間投資、輸出の堅調な推移。

[市況] トランプ政権下でのインフラ投資・インフレ期待から鉄鉱石は80ドル目前、銅は一時6,000ドルまで急騰。金は急落。長期金保有で知られた著名投資家Druckennmiller氏は「金保有の理由消滅」を理由に全売却。

[地球環境] 気候変動対策としてグリーン気候基金(GCF)に1000億ドルを拠出することとなっているが、米国はオバマ政権で表明した30億ドルの拠出が停止される模様。

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