デイリー・アップデート

2016年6月21日 (火)

[ポーランド] ガス輸入でロシアに依存している同国は初めてカタール産のLNGを購入し、ガス調達の多様化を進めている。ノルウェーとの新規ガスパイプラインの建設も検討し、ロシア依存の軽減に動く。

[フランス] 労働法改正を巡る社会インフラのストライキが続く。労働総同盟と労働大臣の会合は不発。一方、与党社会党は大統領選挙を前に党内予備選挙実施を決定。オランド大統領は人気回復を狙う。

[中国]  北京市知的所有権局は、アップル社製iPhone6及び同6Plusの外観設計が、深セン佰利社製100C(国産スマホ)の特許を侵害しているとの裁定を下したが、アップル社は不服として訴訟を起こした。

[フィリピン] ドゥテルテ次期大統領はミンダナオ島ダバオ市で経済人と会談。規制緩和、法人税引き下げ、インフラ整備による地方のビジネス環境改善を主張、地方開発を重視する姿勢を見せた。

[トルコ] 7月10日に民族主義政党MHPの党首選が行われるが、女性大物政治家のアクシェネル元内相が選出される見込み。国民からの期待をバックにエルドアン大統領を脅かす存在になるか。

[世界経済] 先週、FRBイエレン議長はヘリコプターマネーも究極の状態において選択肢になると述べた。ヘリコプターマネーは中央銀行が国民に直接現金支給をすることで景気浮揚・デフレ脱却を狙うもの。

[マレーシア] 1~3月の民間投資額は前年同期比46.6%減の373億リンギ。外国投資は同28%増だったが国内投資が同59%減。また、5月の新車販売は同12.8%減の4万4,669台だった。

[中国] 人民元は先週対ドルで5年ぶり安値、6/20には対通貨バスケットで2014年10月以来の安値。ロイター推定では16年の中国の対外M&Aが1116億ドルと既に昨年通期実績を突破。対外M&Aも元安要因との懸念がある。

[パナマ運河] パナマ運河は、54億ドルを投じた9年間に及ぶ工事を終え6月26日(日)に拡張部分が開通する。拡張でLNG船を含めた大型船が運航可能となるほか、運航隻数の増加も期待される。

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