デイリー・アップデート

2018年5月29日 (火)

[イタリア] 3月の総選挙後、ポピュリスト政党「五つ星運動」と極右「同盟」が連立政権樹立を目指したが、大統領がユーロ懐疑派エコノミストの入閣を拒否し、組閣断念。再選挙はユーロ離脱の是非を問う事実上の国民投票になりうるとして、イタリア国債・株式は大幅安。

[ブラジル] テメル大統領は、トラック運転手の全国ストを収束させるため、ディーゼル税を引き下げ、ディーゼル価格を今後60日間固定した上で今後の価格見直し頻度を月1回とする譲歩案を提示するも、ストは継続。

[カザフスタン] 国際的な原油価格の上昇に伴い、カザフスタン経済は景気回復が続き、2017年の成長率が前年比+4.0%と急回復した。政府は国有企業売却の準備などを進めている。

[スペイン] ラホイ首相に対する不信任案の採決が6月1日に決定。下院の過半数(176票)を取るべく、野党3党が協力する可能性もあるが、大方の見方は先行き不透明。総選挙の早期実施の可能性も浮上。

[米/台/中] 3月の台湾旅行法施行以来、米国議会では、台湾の軍事力増強に資する法案3件、台湾の国際組織への参画を支持する法案1件が提出されており、中国国務院台湾事務弁公室が反発している。

[マレーシア] 5月28日、マハティール首相がマレーシア・シンガポール間の高速鉄道計画の中止を表明。政府債務がGDP比80%に上ることが判明する中、財政健全化の姿勢を強調している。

[フィリピン] 1月より始まっている税制改革第一弾により第一四半期の税収はGDP比で14.3%と過去最高を記録。しかし、低所得者層にとって恩恵は限られており、インフレと増税によりタバコと石油の密売が増加している。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

21人が「いいね!」と言っています。