デイリー・アップデート

2018年5月30日 (水)

[BRICS] 5月28日、新開発銀行(BRICS銀行)は本部のある上海で年次総会を開催。6つの新規プロジェクト、ブラジルへの新設事務所の設置、50億元規模の人民元建ての新たな起債などが承認された。

[米国] CMEのFed Watchによると、年4回の利上げ確率は低下している。これは南欧の政治リスクを反映したものであり、今後その継続が予想されることから、年4回利上げ観測は後退している。

[ブラジル] ディーゼル価格高騰に抗議してトラック運転手が実施してきたストライキは、国内輸送だけでなく燃料や原料・副資材供給にも影響を及ぼし、Avanco、CSNなど金属鉱業にも影響が波及。

[カナダ] 政府は、Kinder Morgan社のTrans Mountainパイプライン拡張計画の存続のため同パイプラインを35億米ドルで買収すると発表。

[ブラジル] ブラジルのトラック運転手のストにより、食肉世界最大手のJBSは国内の食肉加工を全面的に停止。ストによる飼料不足でこれまでに7,000万匹もの鶏が殺処分。ストによる損失は農家だけで17億ドルに上る見込み。

[アゼルバイジャン] 5月29日、首都バクーで、カスピ海産の天然ガスを欧州に輸送する新パイプライン事業「南ガス回廊」の第1フェーズ開通式典が行われた。アリエフ大統領は同計画を正式にスタートさせた。

[EU] 欧州委員会が再利用できないプラスチック製品流通規制案を発表。海洋環境保護が目的。廃棄物の管理などでは製造業者の負担が増える一方、年間340万トンのCO2排出量減少が見込まれる。

[米/中] 「貿易戦争が休戦となり、人質に取られたZTEも解放されるという道理にかなった流れになると思われたが、米政界と世論がそれをかき乱す展開に。」環球時報は、「米国内の論争のつけを中国に回すな」と論評した。

[ミャンマー] 5月28日、ウィン・ミン大統領は、汚職容疑を受けて計画・財務相を辞任したチョー・ウィン氏の後任に、デロイト・ミャンマーのトップを務めるソー・ウィン氏を指名。6月1日に就任予定。

[レバノン] ハリーリ首相が首班指名を受け組閣交渉を開始する。5月6日の選挙で大勝したヒズボラの政治連合が、これまでより多くの大臣ポストを要求してくることが予想され、難しい組閣交渉になろう。

[米国] 5月29日、トランプ政権は1974年通商法301条に基づき、中国の不公正な貿易慣行に対抗すべく、中国からの輸入品への25%関税引き上げを実施すると発表した。中国による先進技術取得目的の対米投資への規制も6月末までに公表される予定。

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