デイリー・アップデート

2015年12月7日 (月)

[OPEC] 12/4のOPEC総会では生産目標につき加盟国間で合意できず、異例の生産目標の発表見送り(来年6月まで)。供給過剰継続との見立てからWTI39.97ドル、ブレント43.00ドルに下落。

[再エネ用バックアップ火力] 火力発電では石炭火力のコストが最も安いが、再エネの導入が進みその調整用に火力発電が使われると、設備利用率が落ちて行き、ガス火力の方が安価となる。

[イラン] JCPOAでコミットしている作業をイランは3週間分ほど保険として保留。12/15のIAEAの報告書の中身とそれに対する米国の反応を見極めて再開か。早ければImplementation Dayは1月。

[フランス] 全国州議会選挙の第1回投票は6日に行われ、出口調査によると、極右、国民前線(FN)は支持率が3割前後で全国1位に躍進した。決選投票は来週、13日に実施される予定。

[中国] 中国アフリカ協力フォーラムで習国家主席は、アフリカ発展支援の為今後3年間で600億ドルを拠出すると表明。インフラ建設以外に、内100億ドルはアフリカの工業化支援に投じられる予定。

[ASEAN] 11月22日、ASEAN首脳はASEAN経済共同体の発足宣言を採択、次の10年間のビジョンを定めた「AECブループリント2025」が発表された。

[リビア] 分裂状態の東西両政府が和解に関する初期合意にサインした。2年以内の選挙実施等に合意したが、同合意に反対する勢力や国内に存在する民兵やISからの反発にも注意が必要。

[米国] 失業率は5.0%、非農業就業者は21.1万人増加とほぼ予想通りだが製造業の就業者は低調で1000人減。労働時間は前月と変わらず、平均時給は微増で雇用面からのインフレ上昇の気配は見られない。

[鉄鉱石] トン40ドル割れ(CIF China)。「4強」の一角ValeやFMGも損益分岐点に近い水準。中国製鉄業界の損失拡大、さらに減産必至の観測。ロイターは経営難の製鉄所の在庫投げ売りと報道。

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