デイリー・アップデート

2016年5月2日 (月)

[ブラジル] ブラジル地理統計院が今年1Q(1-3月期)の失業率は10.9%と発表(前年同期は7.9%)。テメル暫定政権は緊縮政策の導入が必至であり、今後も厳しい経済状況が続くことが予想される。

[米国] 16年Q1の実質GDPは前期比0.5%増、前年比1.9%増で成長ペースに大きな変化ない。個人消費は前期比+1.9%だが耐久財消費減、サービス消費増。在庫は3期連続減、純輸出2期連続減と成長を下押し。

[英・米・TTIP] 英国がEUを離脱するなら欧州版TPPである米国とEU間のTTIPが合意してもその恩恵を受けられず推定年間約100億ポンド(1兆5500億円)の経済利益が得られなくなるとの懸念がある。

[ベトナム] 1~4月の外国直接投資認可額は新規投資と追加投資を合わせて68億8,000万米ドルに達し、前年同期に比べて85%の増加となった。

[M&A] 世界2位の石油開発サービス会社Halliburtonは、同業3位Baker Hughesとの合併を断念。米欧の独禁当局の反対が理由。実現すれば350億ドル規模の買収だった。

[中国「ロボット産業発展計画」] 中国工業情報化省、発展改革委員会、財政省がこのほど、共同で「ロボット産業発展計画(2016~2020年)」を発表した。計画では、今後5年間の発展目標が掲げられている。

[ロシア] ガスプロム社が4月28日発表した2015年度決算は、純利益が7,870億ルーブル(122億ドル)と前年比5倍近くに増えた。

[ナイジェリア] EUと移民問題の交渉開始。昨年、EUへの違法ナイジェリア人移民数は2万人程度。EUは通行許可証発行でコントロールを試みたが、アフリカ側の反対により措置が取られていなかった。

[中国] 日本の不動産を投資目的で購入する中国人が増加。中国の海外不動産サイトでは昨年の引合いが前年比倍増。五輪、高収益と低い借入利息が追風。日中関係悪化と地震が懸念事項。

[豪州] 中国企業は豪州最大の牧場を保有するS.キッドマン&カンパニーの買収提案を発表。豪財務相は買収の承認は国益に反するとの見解を示した。最終判断は7月の総選挙後の予定。

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