デイリー・アップデート

2016年5月18日 (水)

[ギリシャ] 5月17日、アゼルバイジャン産ガスをギリシャ経由で欧州へ輸送する新規パイプライン計画(TAP)について、ギリシャ北部で正式に建設工事が開始された。アゼル産ガスは2020年目途にEU市場、イタリアに供給される予定。

[中国・ブラジル] 中国の投資会社が、国内の鉄鋼会社に年産1千万トン規模の既存製造設備を伯に移設、現地生産させる案件を準備中だと界面新聞が報じた。中国の国策に符合する動きではある。

[メキシコ] 米シティグループ傘下のBanamexは、共和党大統領候補の指名獲得を確実にしたトランプ氏の政策により通貨ペソ安となり、経済的ダメージがもたらされるリスクに警鐘を鳴らす調査報告書を公表。

[ミャンマー] 5月17日、米国は対ミャンマーの制裁の一部解除を発表。国営銀行3行を含む国営企業10社が制裁対象から除外され、アジアワールド運営のヤンゴン港の利用も無期限に許可となった。一方で6企業が制裁対象に追加された。

[TPP] TPP発効に向けて、各企業は他社の既存のFTA活用事例を精査し、新たなビジネス展開のための自社のTPP活用に向けた取り組みに活かすことが求められる。

[アラブ若者調査] アラブ世界の若者が求めているのは雇用と安定。アラブの春のきっかけとなったのも失業率の高さと雇用機会の少なさであり、ISIL等の過激派に参加する若者を生む原因でもある。

[日本] 16年Q1GDP一次速報値は前期比で+0.4%成長。個人消費、輸出は比較的好調だが設備投資は前期比▲1.4%と減速。前年同期比で見るとゼロ成長。在庫増減が更新される二次速報値に注目。

[世界銀行] 世銀は7月から新興・途上国などへのインフラ向け融資の審査について、将来にわたる環境や住民への配慮といった質を重視すると発表。今月下旬のG7伊勢志摩サミットで世銀改革の具体化が進められる。

[米国] 4月経済指標は概ね経済好調を示唆。ハト派を含む複数の地区連銀総裁が利上げ支持発言の一方、市場は早期利上げを織り込んでおらず認識にずれ。5/18FOMC議事録、6/6のイエレン議長講演で認識ギャップ埋まるか。

[エネルギー白書] H27エネルギー白書が閣議決定。低油価を受けた開発投資の減少を懸念。温暖化対策でも各種施策を打ち出し、電力小売りでのネガワット市場等も創出される。

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