デイリー・アップデート

2016年5月27日 (金)

[ブラジル] ブラジル投資庁のフランコ長官は25日、農地所有の外資規制を解除する方針を明らかにした。現規制は中国等の農地支配を懸念して2010年のルーラ政権時に導入されたが、一方で同国への投資が損なわれている可能性があると指摘されていた。

[ハンガリー] 米格付け大手会社フィッチは、ハンガリーのソブリン債格付けをジャンク級から投資適格級「BBB-」に1段階引き上げた。約4年ぶりの格上げで、見通し「アウトルック」は「安定的」である。

[中露] モスクワ~ニジニ・ノヴゴロド~サガン間 770kmの高速鉄道建設案件で設立される官民合弁SPCに中国開銀が62億ドルの融資と10億ドルの出資を決める。プーチン大統領6月訪中時に正式調印か。

[キューバ] 先月5年ぶりの第7回共産党大会を開催したキューバ共産党は、5月24日、中小企業の合法化等の社会経済改革計画を公表。今年8月に招集の人民権力全国会議で承認の可能性。

[フィリピン] 副大統領選の結果は30日に判明する見通し。25日時点ではレニ・ロブレド下院議員がマルコス上院議員を上回っている。

[フィリピン] バングラデシュ中銀不正送金事件で、フィリピン政府は地場銀行支店長と中国系カジノ決済会社経営者を告訴。捜査関係者はフィリピンのカジノは反マネーロンダリング法の適用外である点を指摘。

[西サハラ] 国連事務総長の「占領」発言で問題となったモロッコが実効支配を続ける西サハラの帰属問題については、PKOが派遣された1991年から25年間に亘って住民投票が延期され続けている。

[中国] 人民銀行は今週、米利上げ観測への懸念から元売りドル買いが進む相場に対し元安防止のためドル売り元買いの市場介入を行ったもよう。

[インド] 中国からの海外直接投資が急増している。2015年は前年比6倍の約9億米ドル。

[アルゼンチン] 外貨不足から一変、ホットマネー殺到によるペソ高が政治家を悩ます。ペソ切り下げと補助金削減でインフレ高進⇒市中金利上昇⇒海外投資家のキャリートレードの対象に。中銀はペソ建て債購入の一部を規制。

[M&A] シンガポール取引所は英国のバルチック海運取引所の買収で独占交渉に入ったと発表。交渉期限は6月30日、買収提案規模は1億ドル前後とされる。

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