デイリー・アップデート

2018年6月1日 (金)

[欧州] トランプ大統領がEU製 鉄・アルミ関税発動。EUは6月中に対抗措置を取る構え。イタリアでは、コンテ氏が首相に就任し、ポピュリスト連立政権が樹立される見込み。スペインではラホイ首相に対する不信任案が可決される可能性大。

[尼(ネパール)・中・印] 尼は、5月29日、尼・中で共同建設予定であった西セティ川水力発電プロジェクトを自国のみで行うと宣言。一方、5月12日にはモディ印首相を招いて尼印共同のArun-3水力発電案件の定礎式を行っており、印が強力に尼の引き込み工作を行っている模様。

[米国] 5月31日、トランプ政権は、鉄鋼・アルミ輸入制限に関して、EU、カナダ、メキシコに対しても追加関税を導入すると発表した。これを受けて、3者はそれぞれ対抗措置の発動を表明した。日EUは、当該輸入制限は国家安全保障を根拠に正当化し得ない、とする共同声明を発表している。

[ブラジル] 5月21日に始まったトラック運送業界の全国ストは沈静化の動きを見せている。道路封鎖の解除が進み、物流の混乱も収まりつつあるが、一部では依然抗議活動が続いている。

[OECD] 5月30日発表の経済見通しによると2018年の世界成長率は前年より0.1ポイント上回り+3.8%と予測。3月時点より0.1ポイント下方修正。世界経済にとって貿易摩擦が大きなリスクになっていると指摘。

[US] 4月の個人消費支出(PCE)デフレータは前年同月比+2.0%となった。サービス価格も同2.6%上昇しており、底堅い動きとなったものの、リーマンショック以前に比べて上昇の勢いは弱い。

[原油] 5月30日にWTIとブレントの値差が一時11ドルと2015年以来の水準まで拡大。米国内のパイプラインの輸送能力に制約があり原油がだぶついていることが背景にある。

[日本の農業] 日本の農業は生産額ベースでみると世界第10位でフランスの約2倍と世界有数。関税で保護されているのはコメ、麦のみで、野菜や果物の関税はほぼゼロ。

[ロシア/北朝鮮] 5月31日、金委員長は平壌を訪れたロシアのラブロフ外相と会談した。ロシアとしては、朝鮮半島を巡る協議から排除されることに危機感を抱いて、米朝首脳会談を前に存在感をアピールしたい考え。

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