デイリー・アップデート

2023年1月23日 (月)

[ASEAN] ASEANの自動車販売台数が、新型コロナウイルス感染症流行以前の2019年の水準(345万8,476台)近くまで回復している。ASEAN自動車連盟(AAF)によると、2022年1月から11月までのラオス、カンボジア、ブルネイを除くASEAN諸国の販売台数は313万4,399台だった。コロナ禍だった2020年通年、2021通年はそれぞれ244万8,244台、 279万1,307台だった。販売台数が最も多かったインドネシアは前年同期比+19.2%の94万2,499台、次いでタイの同+22.6%の 81万8,881台だった。

[ガーナ] ガーナの債務再編について、ナナ・アクフォ=アド大統領は2月までにIMFからの支援についての正式合意を希望したが、ガーナ国内の個人の債権者などから大きな反対が起きており、国内の債務再編の協議が長引いている。ただし、協議の過程でIMFへの反発が弱まれば、24年の選挙後においてもIMFプログラムが破棄されることなく遵守される可能性が高まるとみられる。

[ニュージーランド] 1月19日、アーダーン首相が緊急で記者会見を開き、辞任する意向を表明した。国を率いる立場として責任を全うするには「十分な余力が残ってない」と説明した。1月22日、与党・労働党はクリス・ヒプキンス教育相兼警察相を党首に選出した。同党首は1月25日に首相に就任する予定。次期総選挙は10月14日に実施するとアーダーン首相は表明している。

[スウェーデン/トルコ] 1月21日、スウェーデンの首都ストックホルムにあるトルコ大使館前で、反イスラムや移民排斥などを訴える極右政治家が集会を開催し、イスラム教の聖典コーランに火を点けた。同氏の集会を許可しないようスウェーデン政府に事前に訴えてきたトルコ政府は、この行為を強く非難し、1月27日に予定されていたスウェーデン国防相のトルコ訪問をキャンセルした。トルコ国内では、スウェーデン国旗を燃やす抗議集会が開催され、サウジアラビアやヨルダンなどのイスラム諸国政府からも非難の声が上がっている。

[米国] 2月7日、バイデン大統領は内政、外交の施政方針を示す「一般教書演説」を米議会上下両院合同本会議で行うが、バイデン大統領の上級顧問らは、2024年大統領選挙への再出馬表明を「一般教書演説」後の2月後半から3月に行う計画であると米主要メディアに対して説明した。また、今月に入ってから発覚したバイデン大統領が副大統領在職中の機密文書持ち出し問題に対する調査は、再出馬表明計画には変更をもたらすことはないとしている。

[中国] 1月19日、中国工業情報化部など17の政府機関が「ロボット+応用行動実施方案(計画)」を発表した。同計画ではより多くのロボットを使用したい10の業界(製造、農業、建築、物流、エネルギー、医療、教育、高齢者サービス、商業区サービス、安全危機管理対策)を指定し、ロボットの応用を加速させるとしている。2025年までに100以上の革新的なロボットアプリケーションと、この技術を適用できる200以上のモデル使用例を実現することを目標にしている。

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