デイリー・アップデート

2023年1月26日 (木)

[韓国] 1月26日、韓国銀行(中央銀行)が発表した2022年第4四半期の実質GDP成長率(速報値)は、季節調整済みで前期比▲0.4%と、2年半ぶりのマイナス成長となった。世界経済の減速を受け輸出が減退した(同▲5.8%)ほか、コロナ禍後の個人消費の勢いが鈍化した(同▲0.4%)。四半期ベースでのマイナス成長は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が本格化した2020年4~6月期(▲3.0%)以来10期ぶり。第3四半期は+0.3%だった。

[ドイツ] Ifo経済研究所が発表した1月のドイツ企業景況感指数は90.2となり(2015年=100)、2022年12月の88.6から上昇した。9月の直近ボトムの84.3から持ち直しつつあるものの、2022年2月の98.8にはいまだ届いていない。内訳をみると、足元の状況を表す現状指数は94.1と12月から0.3pt低下した一方で、先行きについての期待指数は86.4と、前月から3.2pt上昇した。足元は厳しい状況の一方で、先行きの景気後退リスクは低下している。

[米国] ゼレンスキー政権が欧米諸国に強く要請していた主力戦車の供与希望を受け、1月26日、バイデン大統領はホワイトハウスで演説し、米陸軍の主力戦車「エイブラムス」31両を供与することを発表した。「エイブラムス」が戦場で効果的に活動するために必要な部品・装備も供与する方針も表明している。「エイブラムス」の供与により、ウクライナの領土防衛および戦略目標の達成を促し、ウクライナ政府軍の能力を強化できるとのオースティン国防長官の勧告に基づき決定された。

[ロシア/ウズベキスタン] 1月24日、ロシアのエネルギー大手ガスプロム社とウズベキスタン政府が、ロシア産天然ガスをウズベキスタンへ供給することを中心とした「協力のロードマップ」を結んだと明らかにした。ガスプロム社は今月、同様のロードマップをカザフスタンとも結び、両国市場における自社の影響力を強化するとともに、輸送パイプラインを通じて、ロシア産天然ガスの中国への出荷を増やす狙いがあると考えられる。

[中国] 金融、エネルギー、電信、教育、医療などの各業界において、ITシステムの国産品への置き換えが進んでいると中国誌『財新』が報じている。近年、中国のIT分野で「信創」(「情報技術応用革新」という正式名称の省略)という言葉が頻繁に使われるようになっているが、これは自主制御可能なIT産業チェーンの発展を目標とした国家の政策を示している。2022年10月以降、国務院国有資産監督管理委員会から要請を受け、中央の関連国有企業はITシステムの国産化率を調べ、新年度の調達計画を策定したとしている。

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