[ニジェール/トーゴ/中国] ニジェールは6月以来、隣国ベナンとの国境紛争により輸出を停止していた原油の輸出を再開した。ニジェールのアガデム油田からベナンの海岸まで約2,000kmのパイプラインを通じて中国向けに原油を輸出するプロジェクトは、5月に稼働したが、その直後にベナンがニジェールが国境貿易を閉鎖し続けていることを不服とし、輸出を阻止していた。詳細は明らかになっていないが、ニジェールとベナン両者の間でなんらかの「合意に至った」と報じられている。国際通貨基金(IMF)は7月、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)による経済制裁が解除され、原油の輸出が開始した2024年のニジェールの実質GDP成長率は+10.6%との予測を示した。

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[マレーシア/インド] 8月20日、インドのモディ首相とマレーシアのアンワル首相は、両国関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げし、BRICS加盟についても議論した。両国は、2010年に締結した「戦略的パートナーシップ」を2015年に「強化された戦略的パートナーシップ」に昇格させた上で、今回「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げし、デジタル技術、観光、金融などの分野で8件の覚書を交わして関係強化を図った。また、両国は2023年4月から二国間貿易の決済に自国通貨のルピーとリンギを使用し始めており、貿易拡大を進めている。さらに、インドはマレーシアのBRICSグループへの加盟要請についても協力する意向を示した。

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[日本] 総務省によると、7月の消費者物価指数(総合)は前年同月比+2.8%だった。5～6月と同じ上昇率にとどまった。生鮮食品を除く総合(コア指数)は+2.7%となり、6月(+2.6%)から上昇率を拡大させ、2月(+2.8%)以来の大きさになった。電気代やガス代などエネルギー価格の上昇が目立った。その一方で、持家の帰属家賃を除く総合は+3.2%と、6月(+3.3%)から上昇率を小幅に縮小させたものの、生活実感に近いとされる物価上昇率は3%台を維持している。

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[ウクライナ/ロシア] 8月22日、国際原子力機関(IAEA)は声明で、ロシア西部クルスク州にあるクルスク原発で無人機の残骸が見つかったとロシアから連絡を受けたと発表した。IAEAのグロッシ事務局長は原発近くでの戦闘活動は「原子力の安全にとって重大なリスクだ」と懸念を表明した。来週、現場視察の予定。

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[中国/ロシア] 8月21日に訪ロ中の李強首相がロシアのプーチン大統領やミシュスチン首相と会談した。首相定例会談後に発表された共同コミュニケでは、お互いの国のコルレス口座や支店を開設し決済インフラの統合を進めることや(これは李強首相が22日にベラルーシを訪問した際にも言及された)、図們江下流域を経由して海に出る中国船の問題について建設的な対話を続けること、北極航路の共同開発を推進していくことで合意した。訪ロには李小鵬・交通運輸部長も同行し、李氏は23日までロシアに滞在する。北極航路について両国は小委員会を正式に設置すること、国境を越えた貨物輸送における自立走行技術の応用促進などについても合意した。

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[米国] イリノイ州シカゴで開催されていた民主党全国党大会の最終日の8月22日、ハリス副大統領は同党の大統領候補指名を受諾する演説を行った。現職バイデン大統領の再出馬からの撤退を受けて後継候補に指名されるという異例の展開となった。大統領本選挙は「ハリス対トランプ」の対決となり、9月10日には両候補によるテレビ討論会が開催され、政策議論を戦わせることになる。各種最新世論調査結果では両候補の支持率は僅差となっており、接戦が予想される。

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