デイリー・アップデート

2015年10月1日 (木)

[中国] 人民元安・株式市場の混乱にも関わらず、中国人観光客の旺盛な消費は続くと予想される。中国本土発行の銀行カード出金額上限の規制はこれらの購買行為に影響ない模様。

[シリア問題] ロシアのプーチン政権はシリアを拠点とする過激派組織ISの空爆に踏み切った。アサド政権維持が狙いで、シリア情勢はさらに複雑化する可能性がある。

[中国] 財政部は、29日、206件、投資総額6,589億元規模の官民パートナーシップ(PPP)第二弾モデルプロジェクトを公表、30日には1,800億元規模のPPP融資支援ファンドの設立を予告した。

[北極圏] Royal Dutch Shellがアラスカ州沖の北極圏での海底油田掘削を全面停止する方針を発表。原油価格が低下する中、生産コストと米国内の規制環境の不透明性を停止理由として指摘。

[インドネシア] 29日、政府は今月9日に続き経済対策の第2弾を発表。許認可手続の簡素化、税制優遇措置等を内容とする。不明確な内容のため不評だった第1弾よりも市場はある程度評価。

[パレスチナ] 国連本部前にパレスチナ旗が掲揚された。総会演説でアッバース議長は、イスラエルがオスロ合意を無視して入植地の拡大を進めるなら、パレスチナ側も合意に縛られないと発言。

[短観] 短観の業況判断によると製造業の景況感はやや弱く、非製造業が安定的。総じて堅調だが先行きについては厳しい見方に変わりつつある。上期は利益増も下期での増加は期待薄。想定為替レート117.39。

[マレーシア] 7月の鉱工業生産は前年同月比+6.1%となった。反動増で+22.4%となった天然ガスが牽引。製造業では電気電子製品が+7%(輸出が+12%)に加速。電力は-1.2%だった。

[Alcoa] 9月28日、アルミ上流事業と付加価値品事業の分社化を発表。アナリストは同社株主価値の2/3は後者で投資適格級と評価、上流は市況低迷の逆風。事業対象絞り業績改善させやすくなる分社化を市場は好感。

[メキシコ] 2回目となる民間向け石油・ガス権益入札が9/30に実施され、5鉱区のうち3鉱区が落札された。成功はメキシコ政府側の入札条件緩和より、生産コストが低い優良な浅海鉱区であったことが決めてとされる。

[ベトナム] 1~9月の鉱工業生産指数上昇率は9.8%と、前年同期の6.7%から3.1%加速した。電力・ガスや加工・製造業が2桁上昇。9月単月の上昇率は10.1%で、前月の9%から1.1%加速した。

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