デイリー・アップデート

2015年10月16日 (金)

[フィリピン] 8月の海外労働者送金額は前年同月比0.6%減の20億4,400万米ドル(約2,441億1,700万円)だった。2010年以降の5年間で、前年同月を下回ったのは今回が初めて。

[米国] 9月のCPIは前月比0.2%減。食品価格は増加基調だが、ガソリン価格の下落が重しに。コアCPIは前月比0.1%増で家賃や医療サービス等が大きな伸びとなった。

[欧州・トルコ] EUは難民対応策として、主要経由地であるトルコとの連携強化策について暫定合意した。EUはトルコに約30億ドルの財政支援を出すほか、トルコ人のEU域内のビザなし渡航も認める方針。

[中国] 商務省は3Qまでの対外直接投資(除金融)を873億ドル、前年同期比16.5%増と公表、増勢の背景として国の「一帯一路」戦略、製造業の国際協力、国内での競合・コスト増などを挙げた。

[チリ] バチェレ政権が2016年度予算案をチリ議会に提出。議会は与党・中道左派政党が多数党のため予算案は可決される見通し。銅価格下落の政府歳入への影響が反映された予算案。

[インドネシア] 15日、政府は経済対策第4弾を発表。各地方が毎年決定していた最低賃金をインフレ率と経済成長率の合計率を上昇幅として自動的に決定する。ジャワ島の上昇率を抑え投資を呼び込む狙い。

[米国] 2015年度の財政収支赤字は8年振りの低水準。税収は景気が良いので所得・法人税が寄与し過去最大。11月に債務上限に到達するが財政改善の折り政府機関閉鎖の主張は共和党にとってマイナス。

[インド] 9月の消費者物価指数は前年同月比+4.3%で、8月の+3.7%から微増となった。食品・飲料が+4.3%、豆類が高騰。1~9月では+4.8%で、中央銀行の目標(2016年1月、6%)が射程内に。

[ブラジル] フィッチはブラジルの格付けをBBB-に格下げ(見通しはネガティブで据え置き)、重い政府債務負担と経済悪化が理由。

[鉱業] Glencoreは格付け維持へ債務削減を急ぐ一方、BHPはハイブリッド債発行で65億ドル調達、応札良好。Mick Davis氏(X2)は豪石炭資産買収に関心と報じられ、悲観ムードに幾分変化の兆し。

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