デイリー・アップデート

2015年10月27日 (火)

[ウクライナ] 25日に統一地方選挙が行われ、一部の結果等によると、ポロシェンコ政権派の候補者はウクライナ語系住民地域、西部と中央部で支持を保ったが、東部と南部で苦戦しているもようである。

[中国] 政府は年金制度を「国民基礎年金+個人の貯蓄年金+定年年齢の延長」の方向で改革するつもりだが、定年の延期が新規雇用等に影響することから反対意見が強いとVOAが伝えた。

[アルゼンチン] 第1回大統領選挙投票が10月25日行われ、1位の与党ペロン派のシオリ・ブエノスアイレス州知事、2位の野党「変えよう同盟」マクリ・ブエノスアイレス市長が11月22日の決選投票進出。

[インドネシア] ルピアの安定、インフレの低下、双子の赤字の減少を理由に、11月又は12月の中銀月例理事会で政策金利(現在7.5%)を利下げするのではないかとの観測がある。

[トルコ] 南東部の町ディヤルバクルでISIS(イスラム国)分子の拘束作戦中に銃撃戦となり、ISIS分子7人が死亡した。11/1の総選挙、11/15~16のG20サミットに向けて国内の緊張が高まっている。

[インド] 8月の鉱工業生産指数は前年同月比+6.4%で、約3年ぶりの大幅増となった。今後の投資の指標となる資本財の生産が同+22%だったが、前年8月の反動増の影響も考慮が必要。

[資源] 生産コスト低下は自助努力だけでなく資源国通貨安も大きく寄与。特にブラジルレアル安でValeの鉄鉱石生産コストはドル建てで世界最安に。石炭・金なども生産国通貨安の恩恵。低価格でも生産継続可能に。

[M&A] 米国最大の発電用力を有するDuke Energyが天然ガス配給事業者Piedmont Natural Gasを49億ドルで買収。エネルギー効率改善で電力需要の伸びが鈍化するなか、需要が伸びるガスの成長性に期待。

[米国] 中古住宅販売戸数は前月比4.7%増だった一方、新築住宅販売戸数は前月比11.5%減。住宅市場の勢いが一時的に弱まったことを示している。住宅在庫の積み上がりが懸念点。

[ヘッジファンドの見方] 投機筋はECBの緩和策に乗じて大規模にユーロ売りを仕掛けている。日本円は政府日銀がこれ以上の円安を望んでおらずファンドも蚊帳の外。債券市場の流動性が極端に低下しているのが最大の懸念。

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