デイリー・アップデート

2016年1月6日 (水)

[サウジアラビア] 人権侵害等を行っても米国は見て見ぬふりをし盟友として扱ってきたが、今のサウジには余裕がなくなった。だからと言ってすぐにイランと手を結ぶという選択肢は米国にはない。

[英国電力事情] 英国では電力自由化後、設備が老朽化し一般家庭のエネルギーコストが3倍となった。ある程度の管理が必要としてFIT/CFDやRIIO等の制度を導入し設備刷新等を図っている。

[ドイツ] ケルン市で大みそかに100人近い女性が移民出身とみられる男らに襲われる事件があった。難民受け入れに寛容なメルケル政権への反発が広がりそうである。

[中国] 昨年の鉄道貨物輸送量は前年比1割減の34億トンと、6年前の水準まで減少。輸送量の85%を占める石炭、鉄鋼等が、経済構造の調整、エネルギー構成最適化等で減少したのが主な要因。

[ベネズエラ] 先月6日の国会議員選挙で野党連合は2/3を上回る議席を確保したが、マドゥロ政権と与党は選挙違反を理由に野党議席の無効を主張。今後、ベネズエラ情勢の不安定化は不可避。

[インド] 2日、武装勢力がパンジャブ州の空軍基地を襲撃、13人が死亡。昨年12月の印パ首脳会談(11年ぶりのインド首相の訪パ)から約一週間後に発生。5日、印パ首脳は電話協議を実施。

[トルコ] 昨年11月のロシア軍機撃墜事件を受けて、ロシアによる対トルコ制裁が1月1日より発動。両国の貿易額は300億ドルに上り、トルコの観光業界や農産品輸出業者への影響は大きい。

[スマホ] 日本からの電子部品・半導体輸出は減速傾向にある。8月以降、アジア向け輸出は前年比10%以上の減少を記録。スマホ、タブレットの製品単価は下落し、販売台数も減少し、供給側の淘汰が進むと見られる。

[マレーシア] 11月の消費者物価は前年同月比+2.6%で、1月から11月の平均は2%となり、中央銀行目標レンジの+2%から+3%の範囲に収まっている。4月の消費税導入の影響は軽微の模様。

[ユーロ圏] 欧州連合統計局によると、ユーロ圏の2015年12月のインフレ率(速報値)は0.2%、11月より横ばい。

[インドネシア] エネルギー鉱物資源大臣Sudirman Said氏はインタビューで、製錬所建設の進捗や市況低迷の現状に鑑み、新鉱業法施行時に定めた2017年の(銅)精鉱輸出期限延長を検討すると発言。

[米国] 12月のISM製造業景況指数は48.2と2カ月連続で景気の拡大縮小の分岐点である50を下回った。生産の縮小、国内新規受注指数の低下から在庫調整が当面続くことが示唆される。

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