デイリー・アップデート

2016年1月8日 (金)

[油価と国際情勢] 油価が下がったから国際情勢が不安定になったのではなく、国際情勢が不安定なために油価が低迷している。

[英国] EGの予測では、英国のEU改革案、合意は今年2月になる可能性があり、EU離脱を問う国民投票は早ければ、6~7月に実施される可能性がある。Brexit の確立は現時点、約30%と予想している。

[ブラジル] 2016年も前年に続き2年連続でマイナス成長が予想される一方、ブラジル国会はルセフ大統領の弾劾プロセスに着手しており、与党PT内からは緊縮型経済政策の変更要求が増大。

[タイ] 昨年12月、駐タイ米国大使が不敬罪違反容疑で捜査の対象となった。その後事態の進展はなく、米タイの安全保障協力も進展しているが、米タイ関係の複雑な状態は続いている。

[英国] 昨年は利上げが近いと見られていたGBPは対米ドルで10年以来の安値。対ユーロでも昨年1月以来の安値を付けるなど値下がり激しい。英国は経常収支赤字で投資性資金は外国依存。通貨安は成長の重石。

[ドイツ] 昨年11月の製造業受注は先月比1.5%上昇、堅調な内需を示唆。

[中国] 大幅な経常収支黒字にも拘らず、2015年末時点の外貨準備高は3兆3304億ドル、前月比1079億ドルもの減少(過去最高)、通年で5126.6億ドル減。資本流出と当局の対応力への不安が燻る。

[サウジ] 英経済誌Economistは、サウジ副皇太子のコメントとして国営石油会社サウジアラムコの株式公開を検討していることを明らかにした。油価下落で財政赤字に陥るなか、民営化を通じた歳入確保が狙い。

[ベトナム] 第4四半期の国内総生産(GDP)成長率は7.01%と、10年第4四半期以来の7%超え。2015年通年のGDP成長率は6.68%となった。分野別では工業・建設が大きく加速した。

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