デイリー・アップデート

2018年9月6日 (木)

[銅/EV] 世界EV累計販売台数は最初の100万台突破に60か月を要したが、その後200万台突破まで17か月、300万台まで10か月と加速、半年後の8月末に400万台達成(BNEF統計)。EV化で銅需要拡大が確実視される中、鉱山会社の動きが活発。中国紫金鉱業はセルビア政府が放出するRTB Borの株式に加え、同国に展開する加Nevsun買収で合意。NevsunにはLundinが敵対的買収を仕掛けていた。BHPはエクアドルに資産を有するSolGoldに出資。シベリアではBaikal Miningがプロジェクト着工。

[イギリス] 捜査当局が、今年3月のロシア人元スパイ父娘暗殺未遂事件のロシア人容疑者2名に逮捕状を発行。メイ首相は、容疑者はロシア政府の承認を受け、偽名を使ってイギリスに入国し、計画を実行したロシア軍情報機関GRU所属の軍人と発表。また、EU加盟国に対ロシア追加制裁の発動を働きかけるとも発言。本日(9月6日)、イギリス政府代表団が国連安全保障理事会で事件詳細を説明する見込み。

[ミャンマー] 9月3日、ヤンゴン地裁は「ロヒンギャ」に関する極秘資料を警察から不法に入手したとして国家機密法違反の罪で起訴されたロイター通信の記者2名に禁固7年の有罪判決を言い渡した。米国や国連は懸念を表明している。8月27日には国連人権理事会が設置した国際調査団が国軍に民族虐殺の意図があったとする報告書を発表したが、ミャンマー政府はこれを受け入れない姿勢を示している。

[米国] 商務省が9月5日発表した7月の貿易統計(通関ベース)によると、対中輸出額は110億2600万ドルで、前月比で8.2%減少した。中国が報復関税を課した大豆、航空機などの輸出が減った。中国からの輸入額は前年比で1.6%増加し、対中貿易赤字は341億3500万ドルと同5.2%拡大した。

[米国] 商務省が発表した7月の貿易統計によると、貿易赤字(季節調整済み)は前月から6%増の720億ドルに拡大した。追加関税引き上げ前の駆け込み需要の反動で輸出が減少した一方で、内需が堅調だったことで輸入が増加したため。ここ数か月の輸出入動向は貿易摩擦の影響もあってトレンドが読みにくくなっており、影響を確認するためにはなお時間を要する。

[ロシア] 経済発展省は最新の経済見通しで、同国の2018年GDP成長率見通しを前回の1.9%増から1.8%増に、2019年の見通しも1.4%増から1.3%増に、いずれも下方修正した。一方、政府は財政支出を2020年から増額する方針で、GDPに占める政府支出の比率を最大7.6%にまで引き上げることにより、2021年~2024年のGDP伸び率は3.0%を超えると予想している。

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