デイリー・アップデート

2018年9月26日 (水)

[シリア] 9月17日にイスラエルの戦闘機を撃ち落とそうとしたシリア軍の防空システムS-200により、ロシア軍機が間違って撃墜されロシア兵15人が犠牲になった事件を受け、ロシア政府はさらに高性能なS-300防空システムを2週間以内にシリアに配備することを決定したと発表。これによりシリア国内での軍事作戦におけるリスクが高まるイスラエルは、この決断を非難。シリア東部で対IS軍事作戦を継続している米国も懸念を表明し、再考を促している。

[タイ] ASEAN+3マクロ経済調査事務局(AMRO)は、7月10日に米国通商代表部ウェブサイトに掲載された対中追加関税・1333品目、464億ドル相当のタイ経済への影響は、GDPが0.02%程押し下げられると試算した。特に米国向け製品用の中間財を中国へ輸出する産業(化学品・化学製品、ゴム・プラスチック製品、金属など)がマイナスの影響を受ける。

[米国] 9月25~26日に開催されるFOMCでは、FOMCの見通しが発表される予定。市場では9月、12月の利上げが織り込まれているため、FOMC参加者の見方(ドットチャート)に変化がないか、来年半ばには政策金利が長期的見通しの水準に達するとの見方に修正があるか、などが注目される。また、これまで地区連銀経済報告(ベージュブック)では、貿易摩擦を懸念する声が上がっていたため、その景気への悪影響などをFRBがどのように評価しているのかも見どころの一つになっている。

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