2018年9月25日 (火)
[ロシア] 9月23日に行われた2つの知事選の決選投票でプーチン政権の与党「統一ロシア」の候補が相次いで敗北し、支持率が低下しているプーチン政権にとってさらなる打撃となった。また、先週9月16日に決選投票が行われた極東の沿海地方では、プーチン支持の「統一ロシア」候補が対立候補を僅差で上回ったものの、集計に不正があったとして結果が取り消されている。
[イラン] 9月22日、イラク国境に近い南西部アフワーズで行われた軍事パレードの最中にテロリストによる銃撃が発生し、女性や子供を含む29人が犠牲となった。アフワーズの分離独立を求める武装グループが犯行声明を出している。アフワーズは大油田地帯だが経済的な恩恵を受けていないとして、アラブ系住民が分離独立を求める運動を行っている。ハメネイ最高指導者は、事件の背後には米国や地域の米同盟国がいると非難。米国は否定している。
[インド/バングラデシュ] インドのトファイル・アーメド商務大臣は9月24日、バングラデシュに到着。9月28日まで滞在し、包括的経済連携協定の締結等バングラデシュ政府と経済協力などに関し協議する予定。インドは2017年1月以降、バングラデシュ産のジュートとジュート製品に反ダンピング関税を課している。また、同衣料品にも12.5%の相殺関税を課している。これらに関しても協議が行われる可能性がある。
[原油] 9月24日の原油市場はブレント原油が一時81.48ドル/バレルと2014年以来となる高値をつけ、終値でも81.39ドルに。きっかけは、9月20日にトランプ大統領がTwitterでOPECに増産要求をしたにも関わらず、日曜日に開催されたOPEC/非加盟国の共同閣僚監視委員会(JMMC)が、増産に前向きな反応を示さなかったため。
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