デイリー・アップデート

2018年9月12日 (水)

[シリア] 最後に残る反体制派エリアであるイドリブに対するアサド政権側の総攻撃が始まろうとしている。イドリブの人口は300万人で、うち半分は国内の他の反体制派地域から移動してきた人たち。攻撃が始まれば最大80万人の難民が発生し、その多くが国境を接するトルコに向かうとされている。先週テヘランで開かれたロシア、トルコ、イランの首脳会議で、トルコのエルドアン大統領が攻撃の中止を求めたものの、ロシア、イランは応じなかった。

[日本] 『法人企業景気予測調査』によると、第3四半期の大企業全産業の景況判断BSIは+3.8%ポイント、2四半期ぶりにプラスとなった。ただ、前回調査時よりも下方修正となっており、事前の想定ほどではなかったようだ。2018年第4四半期、2019年第1四半期もプラス予測を維持しており、当面景況感が崩れるという予想にはなっていない。その一方で、2018年度の設備投資計画は前回調査時よりも上方修正されており、設備投資意欲の強さがうかがわれる。

[中国/ロシア] 9月11日、中国のアリババは、ロシア直接投資基金(RDIF)、ロシアのインターネットサービス大手Mail.ru、そして通信大手企業Megafonと合弁会社「AliExpress・Russia」を設立すると発表。デジタル経済の推進を重点政策に掲げるロシアのプーチン政権と連携し、国外有望市場の一つとみているロシアでの事業拡大を目指す。

[EU] 12月にEU-アフリカ首脳会議が開催される見込み。EU議長国のオーストリアは、反移民政策を軸に移民・難民問題に熱心に取り組み中。EUへ流入する難民申請者の多くが北アフリカ経由のため、クルツ・オーストリア首相は、これまでの伝統的な援助だけでなく、アフリカ大陸の工業化や雇用創出のための長期的な経済協力が必要との考えを明らかにしている。

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