デイリー・アップデート

2023年5月19日 (金)

[米国] 2024年共和党大統領候補指名獲得争いへの出馬が憶測されていたフロリダ州のロン・デサンティス知事は、5月22日の週に出馬手続きに必要となる文書を米連邦選挙委員会(FEC)に提出する方針であることを、デサンティス氏の選挙キャンペーン戦略に詳しい複数の関係者らが明らかにした。5月25日にはフロリダ州マイアミで、デサンティス氏を長年支援してきた共和党系大口政治資金調達者らの集会も予定されるなど、同氏が出馬する可能性が高いとみられる。

[日本] 総務省によると、4月の消費者物価指数(総合)は前年同月比+3.5%となり、3月の+3.2%から伸び率を拡大させた。電気・ガス激変緩和対策事業によって、消費者物価指数は1.0ptほど押下げられている。また、2022年4月から消費者物価指数が2%超になったため、そのベース効果は剥落しており、物価上昇の基調が継続している。生鮮食品とエネルギーを除く総合は+4.1%であり、1981年9月以来、41年7か月ぶりの伸び率になった。

[カザフスタン/中国] 5月18日、中国が旧ソ連の中央アジア5カ国の首脳を招いた会議が、中国の陝西省西安市で始めて開催された。首脳会議に先立つ5月17日、習近平国家主席が中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領と会談し、両政府はビザ(査証)の相互免除を含む23の文書に署名した。また、「一帯一路」の実現に向けた協力強化をうたった共同声明にも署名した。

[米国] 5月18日、米通商代表部は、米国・台湾21世紀貿易イニシアチヴの交渉完了を発表した。発表された合意文書は貿易円滑化、規制慣行、汚職対策、中小企業対策などを含む75ページ。市場アクセスなどは含まず、バイデン政権は、当該合意は米連邦議会の承認は不要との立場をとっている。現在、米国主導によりインド太平洋経済枠組み(IPEF)の交渉も並行する形で進んでおり、今次の米台合意と似通った内容を協議している。米国政府としては今月のIPEF閣僚会合で、交渉進捗の成果を対外的にアピールすることを目指している。

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