2023年5月23日 (火)
[トルコ] トルコでは5月28日(日)に大統領選挙の決選投票が実施される予定だが、第1回投票時に得票率5.2%で3位につけた極右・民族主義者のオアン氏が、決選投票では現職のエルドアン大統領を支持することを表明した。この表明を受けて、オアン氏の支持票が決選投票でエルドアン氏に流れる可能性が高くなり、エルドアン氏にとっては大きな追い風となる。エルドアン氏は第1回投票で49.5%の票を獲得しており、勝利が決まる50%まであと一歩だった。
[米国/パプアニューギニア] バイデン大統領はG7広島サミット出席後にパプアニューギニアと豪州を歴訪予定であったが、米連邦政府の法定債務上限引き上げ問題を巡る野党・共和党との対決を打開するため、両国訪問を中止して帰国を前倒しした。バイデン氏の代理としてブリンケン米国務長官が、5月21日と22日の両日でパプアニューギニアを訪問し、二国間防衛協力協定と二国間海上警備協定に調印した。太平洋地域で影響力を増大させている中国に対抗する狙いがある。
[ミャンマー] ミャンマー投資委員会(MIC)によると、2022年度(2022年4月~2023年3月)の海外直接投資(FDI)認可額(ティラワ経済特区=SEZ=除く)は前年同期比▲48%の16億4,067万ドルだった。3年連続の前年割れ(3月を期末として計算)。日本の政府と企業が開発を進めたティラワSEZへの新規投資は、2022年度も実施されなかった。追加投資を含む認可額が最も多かったのは、シンガポールの11億5,874万ドル。
[日本] 厚生労働省『毎月勤労統計調査』によると、2022年度の現金給与総額(名目賃金)は前年度比+1.9%だった。一般労働者は+2.3%、パートタイム労働者は+2.8%と、それぞれの賃金が増加した。内訳をみると、所定内給与(基本給)は+1.1%、所定外給与(残業代)は+4.1%、特別に支払われた給与(ボーナス)は+4.5%と、経済活動の再開や所定外労働時間(残業時間)の増加などの要因により賃金は上昇した。しかし、物価上昇の影響が+3.8%と大きく、実質賃金は▲1.8%と2年ぶりに減少した。
[中ロ関係] 5月22日、ロシアのミシュスチン首相が中国を訪問し、23日に上海で開催される中ロのビジネスフォーラムに出席する。その後、北京に移動し、李強首相などと会談、24日まで滞在する予定。2022年の中国の対ロ貿易額は前年比3割増となっている。
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