デイリー・アップデート

2025年4月2日 (水)

[中国/台湾/米国] 4月1日、人民解放軍東部戦区は、台湾周辺で大規模軍事演習を開始したと発表した。国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮・報道官は、3月に台湾の頼清徳総統が、中国を「域外の敵対勢力」と呼ぶなど、「台湾独立」を意図する言動に対する厳罰だとしているが、3月末にヘグセス国防長官がフィリピンや日本を訪問し、中国への対抗姿勢を強調したことへのけん制もあるとみられる。台湾国防部の発表によれば、71機の中国軍用機が台湾の周辺で活動し、そのうち36機が台湾海峡の中央線を越えた。

[インド/米国] 3月25日から29日にかけて米通商代表部(USTR)がインドを訪問した際、インド政府は、トランプ米大統領が4月2日に発表を予定している相互関税への対抗措置として、「ゼロ対ゼロ関税」案を提示した。この提案は、米印間の二国間貿易の約7割に相当する品目を対象とし、インドが米国製品に対する関税を撤廃する見返りに、米国も同数のインド製品に対する関税を撤廃するという対等主義的な枠組みである。この提案により、農産品に対しては引き続き高関税を維持しつつ、製造業品目に関しては関税撤廃を進めることで、包括的な自由貿易協定(FTA)の締結に向けた道を切り開こうとする意図がある。

[ユーロ圏] EU統計局(Eurostat)によると、3月のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)は前年同月比+2.2%だった。上昇率は市場予想どおりに、1月(+2.5%)や2月(+2.3%)から2か月連続で縮小した。物価の基調を表す食品・エネルギーを除くコアも+2.4%となり、2月(+2.6%)から縮小した。内訳を見ると、サービスが+3.4%と3%台前半まで縮小し、物価抑制が進んでいる一方で、食料品が+2.9%へと拡大するなど、一部に懸念も残る内容だった。

[コンゴ民主共和国(DRC)/ルワンダ] 4月1日の英ロイター紙の報道によると、DRC東部での紛争に関する交渉のため、DRC政府とルワンダ系反政府勢力「M23」が4月9日に直接対話を行うとのこと。これは3月28日に仲介者のカタールが実施したDRCとルワンダ政府との第2回目の会合を受けたもの。直接対話が実現すれば、1月の衝突激化以降で初となる。3月27日に実施された国連安全保障理事会においてビントゥ・ケイタDRC担当国連特別代表は「M23が暴力によってDRC東部の一部地域を実効支配し、『並行行政』を敷こうとしている」と非難の声を強めているだけに、直接対話で交渉が進展するかに注目が集まる。

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