デイリー・アップデート

2022年12月22日 (木)

[インド] 現地メディアによると、10月のロシア向け輸出額は、前年同月比+3.7%の2億8,000万ドルと、2か月連続で増加した。ロシア向けの輸出は、ロシアによるウクライナ侵攻直後の2022年3月は急減したが、その後は回復基調で推移している。一方、10月のロシアからの輸入額は、46億9,600万ドルと原油取引の急拡大により前年同月比で6.6倍を超え急増した。

[日本] 日本政府観光局(JNTO)によると、11月の訪日外客数は93.45万人となり、10月の49.86万人から増加した。2019年同月比では▲61.7%であり、水際対策の緩和などから、訪日外客数は持ち直しつつあるものの、まだ2019年当時の4割程度の水準にとどまっている。『国際収支統計』によると、10月の旅行収支の受取額は1,069億円であり、2019年同月の4,336億円の4分の1程度だった。国内の人手不足など懸念が残るものの、訪日外客数の戻りとともに、旅行収支も回復することが期待される。

[中国/ロシア] 12月21日、ロシアのメドベージェフ・与党「統一ロシア」党首兼安全保障会議副議長が訪中し、習近平総書記と会談した。今回のメドベージェフ氏の電撃訪中は、中国側が招待したものとされている。習近平氏は、ウクライナ問題について、ロシアを含む全ての当事国に抑制と対話、政治的解決を求める一方で、中ロの包括的戦略協調パートナーシップを強調し、中ロ関係の発展を「強力に支持する」と述べており、孤立を深めるロシアを支援する姿勢を明確にしている。

[米国/ウクライナ] 12月21日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻後初の外遊先としてワシントンを訪問し、バイデン米大統領と首脳会談を行うとともに、米議会上下両院合同本会議で演説し、米国のウクライナ支援継続を要請した。バイデン大統領は、ゼレンスキー訪米に合わせて約20億ドルの対ウクライナ追加軍事支援を発表し、ゼレンスキー政権がウクライナの防空体制強化を目的として供与を求めていた最新鋭防空システム「パトリオット」の供与も対象となった。

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