デイリー・アップデート

2022年12月23日 (金)

[お休みのお知らせ] 2022年12月26日~2023年1月4日はデイリー・アップデートはお休みいたします。

[中国/ドイツ/インド] ◇ドイツ政府報道官は、ドイツのビオンテック社が開発した新型コロナワクチンが中国向けに出荷されたと明らかにした。11月の中独首脳会談で、在中国のドイツ人に同社製のワクチンを使用することで合意していた。中国での一般使用は認められていない。12月21日に、中国外交部の毛寧報道官は、米国務省の中国へのワクチン提供発言について「国内生産分でおおむね需要は満たせている」として、この提言を断っている。◇インド国内で、北京で流行しているオミクロン株の派生型BF.7の感染例が4件見つかったとして、インド当局は民衆にパニックになる必要はないと呼びかけつつ、医療関係者に警戒と監視を強化するよう指示を出した。

[イスラエル] 12月21日、組閣期限直前のタイミングでネタニヤフ氏はヘルツォグ大統領に電話をかけ、連立合意がまとまったことを伝えた。今後1月2日までに国会での手続きを経て、第6次ネタニヤフ内閣が始動することになる。注目されているのは、連立政権を構成する宗教シオニズム政党所属の極右思想を掲げる政治家たちが政府の重要ポストに就くことである。彼らは、パレスチナ国家の樹立を前提とした「2国家解決案」を否定し、ヨルダン川西岸のイスラエルへの併合を訴えており、今後パレスチナとの緊張が高まることが予想される。

[インドネシア] 12月22日、中央銀行は主要政策金利を0.25%引き上げた。8月以降5回目の利上げ。利上げ幅はこれまでの0.50%を下回った。現在の引き締め局面で累計2%の利上げを実施しており、2005年以降で最も積極的な利上げになっている。また、ルピアの安定維持を目指す方針として、国内のドルの供給を増やす新たな施策を発表した。銀行に対する輸出業者の外貨預金を中銀に移すことを奨励することで、中銀は外貨準備高を増やし、万一急激な対ドルでのルピア安が生じた際の為替介入に備える。

[日本] 総務省『消費者物価指数』によると、11月の消費者物価指数(総合)は前年同月比+3.8%となり、4か月連続で3%台になった。1991年1月(同+4.0%)以来、31年10か月ぶりの高い上昇率になった。生鮮食品を除く、いわゆるコア指数は同+3.7%となり、3か月連続で3%台、1981年12月(+4.0%)以来、40年11か月ぶりの高い上昇幅となった。

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