2022年9月2日 (金)
[中国] 8月31日、中国国家統計局と中国物流購買連合会の発表によると、8月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が前月から0.4ポイント上昇したものの49.4と景気の節目である50を3か月連続で割りこんだ。9月1日、「財新伝媒」が発表した8月の製造業購買PMIは前月から0.9ポイント悪化して49.5となり50を割った。観光地などでの新型コロナウイルスの流行、猛暑により電力供給がひっ迫したことなどが景気の悪化に響いた。
[エチオピア] 連邦政府とティグライ解放戦線(TPLF)との軍事衝突の報告が相次いでおり、本格的な紛争の再開が危ぶまれている。和平の可能性はまだ残るものの、紛争が再開されればIMFとの新プログラムや債務再編交渉が遅れる可能性が高まる。
[カザフスタン] トカエフ大統領は9月1日の議会演説で、秋の大統領選と来年前半の上下両院総選挙の実施を提案した。大統領任期を5年から7年に延長する一方、大統領の再選禁止も提案した。2019年に就任した自身は再選可能だとして2期目を狙う。権力基盤を盤石にする考えとみられる。
[中国] 9月1日から「データ域外移転安全評価弁法」が施行されたが、このことは中国で活動する多くの国際企業にとって、コンプライアンス・コストを引き上げそうだ。中国サイバースペース管理局が提出を求める書類には自己評価報告書が含まれ、データ輸出を希望する企業、海外の輸出先、データの取り扱い方法に関する詳細な情報が求められ、そこには情報を保存するデータセンターの名称や当該施設内の関連サーバールームの物理的位置、IPアドレスなども含まれており、セキュリティ上の懸念を惹起している。また当局による審査に最大45営業日かかる可能性がある。
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