デイリー・アップデート

2022年9月14日 (水)

[モザンビーク] モザンビークの経済は2022年上半期に底堅く推移し、同期の実質GDP成長率は前年同期比+4.4%に拡大した。しかし、8月の購買担当者景気指数が5か月ぶりの低水準に下落するなど、下半期は成長率が減速するとみられている。

[インドネシア] 9月9日、中央銀行は7月の小売売上高指数の前年同月比が+6.2%だったと発表。伸びは6月の同+4.1%から加速、10か月連続のプラス成長となった。7項目のうち「自動車燃料」が同+67.2%、「部品・アクセサリー」が同+33.4%と伸びが大きかった。ただし、7月の小売売上高指数の前月比は▲3.1%とマイナス成長だった。8月の小売売上高指数は、前年同月比+5.4%、前月比+1.3%となる見通し。

[米国] 労働省によると、8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+8.3%となった。7月の+8.5%から伸び幅が縮小した一方で、市場予想を上回った。食料品・エネルギーを除くコア指数は+6.3%となり、7月の+5.9%から伸び幅を拡大させた。ガソリン価格は前月からは低下したものの、昨年の水準を2割以上上回っている。市場では、FRBの利上げ観測が改めて認識された。

[アルメニア/アゼルバイジャン] 係争地ナゴルノカラバフを巡って対立するアルメニアとアゼルバイジャンの国境地帯で、9月12日夜から13日にかけて軍事衝突が発生した。アルメニアのパシニャン首相は13日、アゼルバイジャン側の攻撃で49人が死亡したと議会で明らかにした。ロシア大統領府は同13日、停戦に向けて仲介を始めたと表明した。

[ドイツ/中国] ドイツ北部のハンブルクにあるドイツ最大の港湾の3つのターミナルの一つに、海運大手の中国遠洋海運集団(コスコ)が35%の株式を取得するために入札していることに対し、ドイツの連立与党内部ではこれを認めるか否かで意見が分かれているとロイターが報じている。この決定は、ドイツの対中政策傾向を示す大きな指標になるとみられている。また、ハーベック経済相は、中国の原材料やバッテリー、半導体などへの依存を減らすための政策を検討していると明らかにしたが、ドイツ産業界ではこの政策への反対の声も上がっている。

[エジプト/カタール] 9月13日、エジプトのシシ大統領がカタールを訪問しタミーム首長と会談を実施した。大統領は2日間の滞在中に、企業関係者やエジプト・カタール・ビジネス協議会などとの面談を実施しエジプトへの投資を呼びかける予定。エジプトは2017年6月にカタールと断交したが、2021年1月に国交を回復。以降関係は改善しており、今年6月にはタミーム首長がエジプトを訪問した。エジプトは昨今の世界的な商品価格高騰で財政が厳しく、IMFに支援を要請中。カタールは今年3月にエジプト政府に対して30億ドルの資金援助を行った。

[米国] 11月8日に投票が行われる中間選挙に向けた予備選挙がデラウェア、ニューハンプシャー、ロードアイランドの3州で実施されたが、事実上の全米での最後の予備選挙となる。とりわけ注目されているのはニューハンプシャー州の上院議員選挙の共和党予備選挙であり、親トランプ派のボルダック候補と共和党主流派が支援するモース候補の争いに注目が集まっている。同州選出のハッサン上院議員は再選を目指す民主党現職の中でも最も脆弱な立場にある。

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