デイリー・アップデート

2023年9月26日 (火)

[インドネシア] 9月21日、2024年度の予算案が成立した。財政赤字を国内総生産(GDP)比2.29%と設定し、歳入額を前年度比+6.3%の2,802兆3,000億ルピア(約27兆円)、歳出額を同+6.4%の3,325兆1,000億ルピアに設定した。2023年度の財政収支のGDP 比の見通しである▲2.30%をわずか0.01%縮小することになる。なお、法定上限は3.00%内となっており、その範囲内にとどまる見通し。

[ドイツ] Ifo経済研究所が9月25日に発表した9月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は85.7となり、8月から▲0.1ptと5か月連続で低下した。半年程度先の見通しを表す期待指数は82.9と8月から+0.2pt上昇した一方で、足元の状況を表す現況指数は88.7と、▲0.3ptと低下した。ドイツ経済は足踏み状態にあると総括されている。2022年末から2023年初めにかけての縮小のように、2023年第3四半期にもドイツ経済が縮小する可能性が高まっている。

[米国] 全米自動車労組(UAW)は、米大手自動車メーカーのGM、Ford、クライスラーのブランドを傘下に持つ欧州のステランティスの3社との労使交渉に合意できず、9月15日からストを決行している。バイデン大統領は、UAWの組合員に対する連帯を表明する目的で、9月26日にミシガン州を訪れ、またトランプ前大統領も、9月27日にミシガン州でUAW組合員との集会に参加することにしている。現職、前大統領の相次ぐミシガン入りには、ブルーカラー有権者重視姿勢が反映されている。

[アゼルバイジャン/トルコ] 9月25日、旧ソ連アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、同国を訪問したトルコのエルドアン大統領と会談し、アルメニアを経由して両国間に陸路の回廊を設ける可能性を示唆した。両首脳は今回、アゼルバイジャンの飛び地・ナフチバンで首脳会談を行い、同地の軍事施設の視察ほか、トルコからのガスパイプラインの起工式に出席した。

[中国] 中国科学院理化技術研究所が、バイオニック・低炭素新型建築材料を開発したと発表した。同素材は、天然由来の結合剤を利用して砂や鉱滓(金属精錬時のかす)などの固体粒子を結合したもので、低温・常圧の条件下で力学的に優れた性能をもつ。建築分野における炭素排出量の削減に応用できる材料として、国際的な学術誌『Matter』に掲載された。従来のセメントベースの建材の製造では、多くの炭素を排出するが、この低炭素建築材料は、炭素排出量の削減に貢献すると期待されている。

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