デイリー・アップデート

2023年10月2日 (月)

[ベトナム] 9月29日、ベトナム統計総局(GSO)は、2023年第3四半期(7~9月)の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比+5.33%だったと発表した。前期の同+4.14%を上回った。年初から携帯電話や電子部品などの主要な輸出品が8月以降プラスに転じたことなどが反映された。ただし、輸出の回復ペースは緩やかで、刺激策を打ち出しているものの、自動車・二輪車や不動産などの個人消費は依然不振が続いている。2023年通年の実質GDP成長率の政府目標である+6.0~6.5%の達成は厳しいとみられる。

[トルコ] 10月1日午前9時半頃、トルコの首都アンカラの内務省前で2人の実行犯による自爆テロが発生し、警察官2人が軽傷を負った。実行犯の1人は自爆、もう1人はその場で治安部隊に射殺された。その後、トルコでテロ組織に指定されている「クルディスタン労働者党(PKK)」が犯行声明を出した。トルコでは2015~16年にかけて、イスラム国(IS)やPKKなどによるテロ攻撃が相次いだが、ここ数年間情勢は落ち着いていた。直近のテロ事件としては、2022年11月にイスタンブールの繁華街で6人が犠牲となる爆発テロが発生していた。

[米国] 9月30日、米議会上下両院でそれぞれ圧倒的賛成多数で暫定予算案のつなぎ予算(CR)案が可決され、バイデン大統領の署名を受けて成立し、土壇場で米連邦政府機関の一部閉鎖が回避された。CR案の期限は11月17日までであり、歳出水準や今回除外されたバイデン政権が要求している対ウクライナ支援予算や、超保守派共和党下院議員が要求している国境管理強化予算を巡り、与野党対立は先送りされたままであり、今後対立の先鋭化が予想される。

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