デイリー・アップデート

2023年10月24日 (火)

[イスラエル/パレスチナ] 10月23日、フランシス国連総会議長は、パレスチナにおける深刻な状況を協議するため、ヨルダン、エジプト、モーリタニア、パレスチナの国連大使との面談を実施し、国連総会の緊急特別会合を10月26日に開催すると発表した。イスラエルとハマスの紛争を止めるために、5大国を含む国連安全保障理事会は先週来協議を続けているが、拒否権を持つ大国の意見の対立により、拘束力のある安保理決議を出すには至っていない。

[アルゼンチン] 10月22日に投票が行われた大統領選挙第1回投票の結果が、各種世論調査の予想と異なり、与党連合の統一候補であるマサ経済相が36.68%を獲得してトップとなった。11月19日に実施される予定の決選投票に、今回トップのマサ氏と、29.98%で2位となったリバタリアンの右派政治家ミレイ下院議員の上位2名が進出することになった。マサ経済相がトップに立った背景として、選挙キャンペーン中の財政出動や、米ドル化構想や中銀廃止を公約に掲げるミレイ氏への有権者の警戒感が挙げられている。

[インド] 10月20日、新たな通勤鉄道「地域快速鉄道(RRTS)」がデリー首都圏で開業した。この通勤鉄道はデリー~メーラト間を結ぶ82キロメートルの路線で、今回はその一部として17キロメートル区間が先行して開業した。デリー~メーラト間の1路線のほか、ほかに7路線の開業が予定されている。鉄道の最高速度は時速160キロメートルで、通勤時間を大幅に短縮することが期待されている。車両は、フランスのアルストム社が設計と開発を担い、インドで製造された。ドイツ鉄道(DB)の国際事業子会社DBインターナショナル・オペレーションズが、鉄道輸送システムの運営および維持を担う。

[ロシア] プーチン大統領は2024年の大統領選挙に向けて、年内に立候補を表明すると見込まれている。現時点では出馬を宣言していないが、早ければ11月4日に首都モスクワで開かれる国際展覧会「ロシアエキスポ」で出馬を表明する可能性がある。ロシア大統領選は12月8日に公示され、2024年3月17日に投開票される予定となっている。

[中国] 10月23日、ブルームバーグ紙は、5年に1度開催される「全国金融工作会議」が10月30~31日に開催され、金融業界のリスクを防ぎ、中長期的な優先課題が設定される予定だと報じている。地方政府の債務問題や不動産リスクに加え、先週は上海A株指数が4%以上下落し、売りが殺到した。10月21日に潘功勝・人民銀行総裁が全人代常務員会に提出した財務報告書では、システミックリスクゼロという目標を守るため、主要リスクへの取り組みを優先すると説明されている。

記事のご利用について:当記事は、住友商事グローバルリサーチ株式会社(以下、「当社」)が信頼できると判断した情報に基づいて作成しており、作成にあたっては細心の注意を払っておりますが、当社及び住友商事グループは、その情報の正確性、完全性、信頼性、安全性等において、いかなる保証もいたしません。当記事は、情報提供を目的として作成されたものであり、投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。また、当記事は筆者の見解に基づき作成されたものであり、当社及び住友商事グループの統一された見解ではありません。当記事の全部または一部を著作権法で認められる範囲を超えて無断で利用することはご遠慮ください。なお、当社は、予告なしに当記事の変更・削除等を行うことがあります。当サイト内の記事のご利用についての詳細は「サイトのご利用について」をご確認ください。

21人が「いいね!」と言っています。