デイリー・アップデート

2024年1月12日 (金)

[ブルンジ/ルワンダ] 1月11日、東アフリカの内陸国・ブルンジは隣国ルワンダとの陸路国境の閉鎖を発表した。空路の閉鎖に関しては明らかになっていない。ブルンジは閉鎖の理由として、2023年12月に同国のコンゴ民主共和国国境付近で20人を殺害した反政府勢力・レッドタバラを、ルワンダ政府が支援しているためとした。これに対し、ルワンダ政府はブルンジ側の主張を否定。一方的な国境閉鎖は両国が加盟する東アフリカ共同体(EAC)の精神に背くものとして遺憾の意を示している。なお、両国の国境は2015年から2022年まで閉鎖が続いていた。

[エクアドル] 1月8日、麻薬密売組織による犯罪の波の襲われているエクアドルで、ノボア大統領は国内全土を対象とした60日間の非常事態宣言を発令している。警察と軍隊による警備強化、夜間外出の禁止がその内容となっている。麻薬組織のリーダーが脱獄し、呼応した組織員が刑務所職員を人質にとったり、首都キトをはじめ各地での爆破事件、テレビ局の生放送中に武装集団が襲撃した映像などが世界に駆け巡っている。隣国ペルーも1月11日にエクアドル国境地域の治安確保のため非常事態宣言を発出している。

[米国] 労働省によると、12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+3.4%となり、11月(+3.1%)や市場予想(+3.2%)を上回った。食品とエネルギーを除くコア指数は+3.9%となり、11月(+4.0%)から鈍化、2021年5月以来の低い伸び率になった。一方、1月6日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週から20.2万件増と、市場予想を下回った。雇用環境が底堅い一方で、物価上昇率が高止まりしているため、市場では早期利下げ観測がやや後退した。

[米国] 1月11日、バイデン大統領の指示により米軍は英軍とともにイエメン国内にある反政府シーア派民兵武装組織フーシ―派の複数の拠点を戦闘機や海軍艦船からの巡航ミサイル「トマホーク」による空爆を実施した。1月9日にフーシ―派が紅海を航行中の民間船舶を標的にしたドローンやミサイルによる大規模攻撃を行っており、米英両軍がこれらを撃墜していたが、バイデン政権高官らは攻撃を停止しない場合、重大な結果を招くとしてフーシ―派を警告していた。

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