デイリー・アップデート

2024年1月19日 (金)

[アルゼンチン] 1月15日から19日までスイス・ダボスで世界経済フォーラム(WEF)の年次会合(通称ダボス会議)が開催されているが、3日目の1月17日に約1カ月余り前に大統領に就任したばかりのミレイ大統領が特別演説を行った。ダボス会議出席のための外遊は大統領就任後初外遊となり、国際社会にデビューする機会となった。特別演説後にミレイ大統領はダボス会議に出席していたゲオルエバIMF専務理事とも会談を実施している。

[マレーシア/シンガポール] 1月11日、シンガポールのリー・シェンロン首相は、マレーシアのジョホール州を公式訪問し、ジョホールバルとシンガポールを結ぶ高速交通システム(RTS)プロジェクト関連の記念式典に出席し、ジョホール・シンガポール経済特区(JSSEZ)に関する枠組みを発展させるための覚書(MOU)に署名した。JSSEZは、米中間の緊張の中でサプライチェーンリスクの多様化を求めるEUおよび中国の企業からの投資を引き寄せるとみられる。MOUではJSSEZの地理的範囲を特定していないが、イスカンダル・マレーシアが含まれると推測されている。

[日本] 総務省『消費者物価指数』によると、12月の消費者物価指数(総合)は前年同月比+2.6%となり、2か月連続で上昇率を縮小させ、2022年7月(+2.6%)以来の低い伸び率だった。生鮮食品を除く総合(コア指数)は+2.3%であり、2022年6月(+2.6%)以来の低い伸び率になった。サービスが+2.3%と上昇したものの、上昇は外食や携帯電話通信料、宿泊料など一部に偏っており、価格上昇のすそ野は広くない。

[南アフリカ共和国] 1月13日、シリル・ラマポーザ大統領は自身が党首を務める与党アフリカ民族会議(ANC)結成112周年式典で講演を行った。ラマポーザ氏はアパルトヘイト廃止後の30年間にわたり政権を担い続けてきたANCの実績を支援者にアピールすると共に、年内に予定されている5年ぶりの国民総選挙でのANCの「決定的勝利」を訴えた。しかし、ANCの支持率は汚職や財政悪化等を理由に年々低下が続いている。今回の総選挙では初めて得票率が50%を下回るとの見方もある。

[米国] 1月18日、米議会は「連邦政府つなぎ予算(CR)」の期限延長を可決した。期限は2段階で設けられ、運輸省、農務省、エネルギー省などの予算は3月1日まで、国防省などその他連邦省庁の予算は3月8日までは、前年度予算の延長という形で執行される。それまでに議会は2024年度歳出法案12本を可決するか、或いはさらなるつなぎ予算で政府財源を確保する必要がある。バイデン政権はウクライナ等への支援予算を早急に承認することを求め、野党・共和党側は移民制限・国境警備強化策などを求めており、与野党折衝の行方はまだ展望できない。

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