デイリー・アップデート

2022年3月14日 (月)

[イラン] 3月11日、ボレルEU上級代表は「ウィーンでのJCPOA協議には一旦小休止が必要」とツイッターに投稿し、その理由として「外的要因」を挙げた。翌12日には、英・独・仏の交渉代表が、「合意案はできあがっているのに協議を小休止せざるを得ないのは残念だ」、との共同声明を発表。その中で、JCPOAと無関係の件での保証の要求にJCPOAを利用すべきではないとして、暗にロシアの行動を批判した。ウィーンでのJCPOA再建交渉は、2月半ば以降合意間近と言われてきたが、ロシアの要求で一旦交渉がストップした。

[中国] 3月11日、自動車工業協会は2022年2月の新車販売台数が前年同月比+18.7%の173万7,000台と発表。前年同月の伸びを2か月連続で上回った。電気自動車(EV)など「新エネルギー車(NEV)」の販売が2.8倍に拡大、輸出も好調だった。乗用車販売のうち、中国企業の自主ブランド車は+27.9%の63万4,000台、全体の割合は、42.6%と前年同月から横ばいだった。輸出台数は+60.8%増の18万台でNEVがけん引。大幅な伸びが継続しているものの5か月ぶりに20万台を割り込んだ。

[ロシア] 3月11日、ロシアの独立系メディアは情報・治安機関の露連邦保安庁(FSB)の対外諜報部門のトップらが自宅軟禁に置かれた可能性があると報じた。侵攻を続けるウクライナでの諜報活動を担当していたセルゲイ・ベセダ氏らで、資金の悪用や不確かな情報を報告した疑いが掛けられている。首都キエフ攻略などが思うように進まない中、プーチン政権が内部粛清を始めたとの見方も出ている。

[米国/中国] 3月13日、ホワイトハウスはサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が14日にイタリア・ローマで中国の楊潔篪・党政治局委員と会談すると発表した。ウクライナ情勢やイラン情勢について話し合うと見られる。また、その直後(14日)に、複数の英字紙が米政府関係者からの話として、ロシアが中国にウクライナ侵攻のための軍事装備やその他の支援を要請してきたと報じた。中国に対ロ支援を行わないよう圧力をかける意図があると見られる。

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