デイリー・アップデート

2022年3月28日 (月)

[ドイツ] Ifo経済研究所が公表した3月の企業景気指数(2015年=100)は90.8となり、2月の98.5から急落した。内訳をみると、現状指数が97.0と2月から▲1.6の低下にとどまった一方で、先行きを表す期待指数は85.1と2月の98.4から急落した。特に製造業では先行きとともに現状が悪化していた。サービスや商業部門では先行き不透明感から懸念が大きいことは事実であるものの、足元の評価は2月時点からおおむね変わっておらず、現状の評価は産業により異なっている。

[米/イスラエル/中東] 3月26日から米国のブリンケン国務長官がイスラエル/パレスチナなど中東諸国を訪問中だが、27~28日にイスラエル南部においてアラブ4か国(UAE、バーレーン、モロッコ、エジプト)から外務大臣を招いての会談(通称ネゲブ・サミット)が開催されている。ロシアのウクライナ侵攻に起因する食糧・エネルギー価格高騰の問題やイラン核合意の再建交渉、地域安全保障の問題などが話し合われるという。ブリンケン国務長官は、イスラエル/パレスチナ訪問の後、モロッコとアルジェリアを訪問する予定。

[米国] バイデン大統領はブリュッセル滞在中の3月25日、フォンデアライエン欧州委員会委員長とともに欧州のエネルギー安全保障強化を図るために米・EUエネルギー安全保障作業部会の設置を発表した。また、年内に欧州向けにLNGを最低150億立法メートル以上国際パートナー国とともに追加供給し、2030年までに米国産LNGを年間500億立法メートル欧州に追加供給する方針も発表し、脱ロシア産天然ガスの動きが鮮明となっている。

[ロシア] 3月25日、国防省はウクライナでの軍事作戦について説明し、交戦によるロシア軍の死者が1,351人に上ったと明らかにした。一方、ウクライナにおける「軍事作戦」の第一段階はほぼ完了したと発表し、親ロ派武装勢力が一部を実効支配する東部地域の制圧を優先する方針を明確にした。

[中国] 3月27日深夜、上海市当局は28日の午前5時から浦東地区を4日間(4月1日午前5時まで)、集団検査のために封鎖すると発表した。その後(4月1日午前3時から5日同3時まで)は市西部を封鎖するとしている。公共交通機関は停止し、一般の自家用車の通行も禁止される。市当局は、これまで上海を封鎖することはないと繰り返していた。株式・為替の取引は通常通り実施するとしており、工場は閉鎖された環境でのみ稼働できるとしている。

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