デイリー・アップデート

2022年10月24日 (月)

[中国/ブラジル] 10月18日、新エネルギー車(NEV)を製造する比亜迪(BYD)のブラジル法人は、スペインの銀行最大手サンタンデール銀行のブラジル法人と自動車ローン分野で戦略提携を交わした。BYDは2021年からブラジルの乗用車市場に参入しており、今回の提携により車両購入者に自動車ローンサービスを提供することで販売拡大を目指す。すでにBYDの販売店は9店あり、年内には45都市に販売拠点を拡大し、2023年末までに100店を目指している。BYDは、すでに2015年に電気バスの完成車工場を稼働させている。

[ロシア/ウクライナ] 10月23日、ショイグ露国防相は、ウクライナ侵攻を巡り、米・英・仏・トルコの国防相と相次いで電話会談し、「ウクライナが『汚い爆弾』を使用する可能性がある」との主張を繰り返した。真偽は不明で、ロシア側による情報戦の一環とみられる。一連の会談に先立って、ロシア国営メディアが「汚い爆弾」について報じていた。「汚い爆弾」は、放射性物質をまき散らし広範囲を汚染する核兵器を意味するとみられる。

[ミャンマー] 10月21日、「マネーロンダリングに関する金融活動作業部会(FATF)」の本会合がパリで開催され、ミャンマーが「行動要請対象の高リスク国・地域」(ブラックリスト)に指定された。ブラックリストの中では、「各国に対し当該国・地域から生じるリスクに見合いの強化されたデューデリジェンス措置を適用するよう要請する対象国・地域」とされている(より深刻な「対抗措置を要請する対象国・地域」(現在、北朝鮮とイラン)とはされていない)。FATFの要請に拘束力はないが、各国はそれぞれの判断でミャンマーとの商取引や金融取引を厳格に審査するものと予想される。

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