デイリー・アップデート

2023年3月8日 (水)

[ミャンマー/日本] ミャンマーにとって重要な外貨獲得の柱である2022年通年の対日衣料品輸出総額が前年比+93.4%の1,435億5,013万円と大幅に増加し、3年ぶりに前年実績を上回り、過去10年で最大となった。新型コロナウイルス感染症拡大に対する規制が緩和されたため、日本の衣料品需要が拡大した。2023年2月単月では、前年同月の2.0倍の89億5,756万円となり、単月実績としては過去10年で最大となった。年末商戦が活況であったことに加え、寒冷の影響でコートなどの売れ行きが好調だったことが原因とみられる。

[日本] 財務省「国際収支統計」によると、1月の経常収支は1兆9,766億円の赤字となった。単月として比較可能な1985年以降で、最大の赤字額だった。貿易赤字が3兆1,818億円と膨らみ、サービス収支が7,584億円の赤字だったこともあり、第一次所得収支の2兆2,905億円の黒字を相殺した。3兆円超の貿易赤字が目立つ一方で、サービス収支では海上輸送貨物収支の支払超の縮小や、航空輸送旅客収支や旅行収支の受取超の拡大などから、経済活動の再開も確認できた。

[中国] 3月7日の中国税関発表によると、2023年1~2月の自動車輸出額は前年同期比+78.9%、日本円換算で1.9兆円、輸出台数は同+43.2%の68.2万台だった。2021年に初めて200万台を突破、続いて2022年は前年比+54.4%の311.1万台に達し、高い伸びを示している。新エネルギー車の輸出の伸張は全体での伸び率を上回り、2022年の輸出台数は前年比+120%の67.9万台、輸出全体に占める割合は21.8%で、21年より6.4pt上昇した。

[トルコ] 3月6日、トルコの野党6党による「国民連合」は、2023年5月14日に実施予定の大統領選挙の野党統一候補として、共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首(74歳)を選出したことを発表した。与党連合からは、エルドアン大統領(69歳)が再選をかけて出馬することを2022年6月に早々に発表しており、両者の一騎打ちとなる見通し。「国民連合」に参加していないクルド系の国民民主主義党(HDP)も、強力な民主主義へ移行という基本的な原則に合意できれば、大統領選でクルチダルオール氏を支持すると発表している。

[米国] 米国とブラジルの二国間の経済・商業面での結びつき強化に向け、両国政府に対して共同提言を行うことを目的として2007年に「米・ブラジルCEOフォーラム」が立ち上げられたが、先般、レイモンド米商務長官は、2023年から2026年まで在任予定の同フォーラムのメンバーとして米国側12人の企業リーダーを指名した。同フォーラムの米国側の共同委員長には、米化学工業メーカー大手のダウ・シリコーンズ・コーポレーションのグレゴリオCEOが指名された。

[ジョージア] 3月7日、旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)議会は外国から資金を受けた法人を規制する「外国エージェント(スパイ)法案」を第1読会(3段階審議の1番目)で可決した。これを受け、首都トビリシで抗議デモが膨れ上がり、一部が暴徒化、警官隊が催涙ガスなどで排除した。

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