デイリー・アップデート

2023年7月5日 (水)

[ミャンマー] 7月3日、米国格付会社のS&Pは、2023年6月の製造業購買担当者景気指数(製造業PMI)が50.4だったと発表した。景気の好不況の節目となる50を5か月連続で上回ったが、前月(53.0)は下回っている。新規プロジェクト開始や既存および新規顧客による需要が増加し受注が伸びた一方、生産量は伸び悩み、納期も長期化した。原材料不足と通貨安の影響でインフレ圧力が依然高水準であり、特に輸入による原材料の価格が高く生産活動の足かせになっている。

[カザフスタン] 地域協力組織「上海協力機構(SCO)」に参加している中央アジアのカザフスタンが、2024年まで同組織の議長国を務めることが、6月4日に開催されたSCO首脳会議で決まった。今回の首脳会議に参加したカザフスタンのトカエフ大統領は、加盟国の共同投資ファンドの設立を呼びかけた。

[イスラエル/パレスチナ] 7月4日、イスラエルのテルアビブで歩道に車が突っ込み、その車を運転していたパレスチナ人が人々をナイフで襲う事件が発生した。歩道にいたイスラエル人9人が負傷し、うち3人が重症とのこと。犯人はその場で銃を持った市民に射殺された。事件後、ガザを拠点とするイスラム主義組織ハマスが、「これはジェニンでの占領軍の犯罪に対する最初の反撃である」との声明を発表した。ヨルダン川西岸ジェニンでは、前日から始まったイスラエル軍によるパレスチナ難民キャンプに対する大規模軍事作戦で、パレスチナ人12人が殺害されていた。

[米国] 7月4日、米国は247回目の独立記念日を迎え、連邦政府は祝日となり、議会も約2週間の休会期間に入っている。祝日明けから政府要人の外遊が続く予定で、7月5日からブリンケン国務長官がトリニダード・トバゴを訪れ、カリブ共同体創設50周年会議に参加した後に、ガイアナを訪問する。イエレン財務長官は7月6日より中国・北京を、4日間にわたり訪問予定。バイデン大統領は7月9日から英国、リトアニア、フィンランドに赴き、リトアニアでは北大西洋条約機構(NATO)首脳会談にてウクライナ支援などについて同盟各国と協議する。

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