デイリー・アップデート

2023年7月13日 (木)

[インド] 7月12日に統計・計画実施省が発表した5月の工業生産指数(IIP、2011/12年度=100、速報値)は、前年同月比で+5.2%となり4月の+4.5%(改定値)から加速した。同日に同省が発表した6月の消費者物価指数(CPI、基準年2012年=100)は前年同月比+4.8%となり、5月の+4.3%から加速した。上昇幅が拡大したのは5か月ぶり。ただし、インド準備銀行(中央銀行)のインフレ目標である+2~+6%の範囲内に4カ月連続で収まっている。

[米国] 労働省によると、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+3.0%だった。上昇率は直近ピークの2022年6月の+9.1%から12か月連続で縮小し、2021年3月以来となる4%割れになった。食料品とエネルギーを除くコア指数の上昇率は+4.8%であり、縮小傾向にある。消費者物価指数はFRBのインフレ目標を依然として上回っているものの、足もとにかけて鈍化していることを踏まえて、年内残りの利上げ回数が1回程度になったという見方が市場では広がりつつある。

[ロシア] プーチン政権は、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議がウクライナ加盟の明確な道筋を示せなかったことを「NATOの限界」と受け止め、引き続き長期戦に挑む姿勢を示している。一方、ペスコフ大統領報道官は7月12日、記者団に対し、侵攻下のウクライナの「安全の保証」を日本を含む先進7カ国(G7)が提供することについて「ロシアの安全を侵害することになる」と批判した。

[米国] 7月11日と12日の両日、リトアニアの首都ビリニュスで第74回NATO首脳会議が開催されたが、バイデン政権にとり最大の成果の1つがスウェーデンのNATO加盟申請がトルコの支持姿勢への転換により承認されて32カ国目のNATO加盟国となることが確実となったことである。バイデン大統領は今回の欧州歴訪前にストルテンベルクNATO事務総長やスウェーデンのクリスタ―ソン首相と個別にホワイトハウスで会談し、エルドアン大統領とも電話首脳会談を行っていた。

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