デイリー・アップデート

2023年7月21日 (金)

[日本] 総務省によると、6月の消費者物価指数(総合)は前年同月比+3.3%となり、上昇率を5月から+0.1pt拡大させた。また、上昇率は米国の消費者物価指数(同+3.0%)を上回った。電気・ガス価格激変緩和対策事業によって▲1.0ptほど押下げられているので、それがなければ同+4.3%と1月並みの物価上昇率を維持していた計算になる。生鮮食品を除く総合(コア指数)は同+3.3%と、2022年9月以降、3%超が続いている。

[欧州連合/中南米] 7月17日~18日にかけて、ベルギー・ブリュッセルで欧州連合(EU)と中南米・カリブ海諸国共同体(CELAC)の第3回首脳会議が、2015年以来8年ぶりに開催された。大きな焦点が当てられたのは、協議が大幅に遅れているEUとメルコスールの4か国、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイとのFTA協議だったが、最近EUが提案した政府調達への外国企業の参入を求める条項について、ブラジルのルーラ大統領が強く反発し、EU側に譲歩を要求した。

[バングラデシュ] 現地報道によると、バングラデシュの石油業界関係者は、同国が液化天然ガス(LNG)の供給量を増加させるために、マレーシア企業と協議していると明らかにした。企業の事業支援や貿易業を手がけるマレーシア企業のペリンティス・アカルが供給するとみられる。足元、国内の天然ガス供給は、約3,000 MMCFD(百万立方フィート毎日)だが、それ以上の需要(4,000 MMCFD)となっており、約1,000 MMCFD不足している状況である。現状では、供給のうち、700 MMCFDが輸入され、国内で2,300 MMCFDのガスが生産されている。

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