デイリー・アップデート

2022年11月17日 (木)

[日本] 財務省『貿易統計』によると、10月の輸出額は9兆15億円、前年同月比+25.3%と20か月連続で増加した。輸入は11兆1,638億円、同+53.5%と20か月連続増加した。自動車や半導体等電子部品が増加したものの、輸出数量が▲0.3%と前年割れであり、勢いを欠いている。また、輸入の10兆円超は5か月連続。差し引きは▲2兆1,623億円となり、3か月連続で2兆円超の貿易赤字となった。資源エネルギー価格の上昇と円安によって、貿易赤字の拡大傾向が継続している。

[コロンビア] 2022年第3四半期のGDPは前年同期比+7.0%と拡大したものの、9月は前年同月比+4.2%で、コンセンサスを1.5%ptも下回った。電力消費量や自動車販売台数などの10月の先行指標はそれぞれ前年同月比▲1.0%、▲3.2%と縮小しており、今後数カ月で経済が縮小する可能性も示唆している。

[英国/中国] 11月16日、英国政府は国家安全保障上の問題を理由に、中国企業傘下のネクスペリア社による英半導体メーカーのニューポート・ウエハー・ファブ社買収を阻止することを最終決定した。ネクスペリア社は、2021年に買収を開始する前から保有していた14%の株式を残し、86%を売却しなければならない。2022年1月から英国では「国家安全保障・投資法」が施行され、中国企業による技術獲得に厳しい目が向けられるようになっており、この買収についても5月に再調査が始まっていたが、英政府の政権交代などで決定が遅れていた。

[米国] 11月16日、米ネットワーク大手各社は、野党・共和党が下院で過半数218議席を確保して、2023年1月召集の第118議会(~2025年1月)で共和党が下院の多数党の立場を奪還することになったと報じた。バイデン政権後半の2年間は共和党の下院支配に変わることとなり、「分断政治(通称ねじれ)」が生じる。大統領や民主党が成立を目指す法案が成立困難な状況は不可避となることから、バイデン氏は大統領令に依存することになるなど党派対立もさらに激化が予想される。

[ロシア] 11月16日、連邦統計局は7-9月の国内総生産(GDP、速報値)が前年同期比▲4.0%だったと発表した。各国からの対ロシア制裁の影響があり、▲4.1%だった4-6月に続いて2四半期連続のマイナス成長となった。経済発展省は、2022年の年間経済成長率は▲2.9%になると予測している。

[日本] 財務省『貿易統計』によると、10月の輸出額は9兆15億円、前年同月比+25.3%と20か月連続で増加した。輸入は11兆1,638億円、同+53.5%と20か月連続増加した。自動車や半導体等電子部品が増加したものの、輸出数量が▲0.3%と前年割れであり、勢いを欠いている。また、輸入の10兆円超は5か月連続。差し引きは▲2兆1,623億円となり、3か月連続で2兆円超の貿易赤字となった。資源エネルギー価格の上昇と円安によって、貿易赤字の拡大傾向が継続している。

[コロンビア] 2022年第3四半期のGDPは前年同期比+7.0%と拡大したものの、9月は前年同月比+4.2%で、コンセンサスを1.5%ptも下回った。電力消費量や自動車販売台数などの10月の先行指標はそれぞれ前年同月比▲1.0%、▲3.2%と縮小しており、今後数カ月で経済が縮小する可能性も示唆している。

[英国/中国] 11月16日、英国政府は国家安全保障上の問題を理由に、中国企業傘下のネクスペリア社による英半導体メーカーのニューポート・ウエハー・ファブ社買収を阻止することを最終決定した。ネクスペリア社は、2021年に買収を開始する前から保有していた14%の株式を残し、86%を売却しなければならない。2022年1月から英国では「国家安全保障・投資法」が施行され、中国企業による技術獲得に厳しい目が向けられるようになっており、この買収についても5月に再調査が始まっていたが、英政府の政権交代などで決定が遅れていた。

[米国] 11月16日、米ネットワーク大手各社は、野党・共和党が下院で過半数218議席を確保して、2023年1月召集の第118議会(~2025年1月)で共和党が下院の多数党の立場を奪還することになったと報じた。バイデン政権後半の2年間は共和党の下院支配に変わることとなり、「分断政治(通称ねじれ)」が生じる。大統領や民主党が成立を目指す法案が成立困難な状況は不可避となることから、バイデン氏は大統領令に依存することになるなど党派対立もさらに激化が予想される。

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